湿気や水気でボロボロになったキッチン扉…。キッチンの総入替リフォームを行うのも一つの手段ですが、リーズナブルに新品同様の美しさに生まれ変わらせる「扉リメイク」も一つの手段として検討してみてはいかがでしょうか?
今回は、傷んでしまったキッチン扉のリメイクの具体的な方法やメリットについて、プロの視点から解説していきます。
湿気に弱い「パーティクルボード」のキッチン扉が抱える問題
キッチンの収納扉には「パーティクルボード」という木材チップを固めて作られた集成材が使われることが多いですが、湿気や水分を吸いやすい性質があり、劣化しやすいのが難点です。特にシンク周りの扉は、日常的な水はねや湿気の影響を受けやすく、長期間放置すると膨張したり、表面が剥がれてしまうこともあります。
「キッチン扉のリメイク」は、こうした劣化を一新し、見た目も機能も新品同様に蘇らせる手軽なリフォーム方法です。
キッチン扉リメイクの作業手順とポイント
リメイクの工程には、以下のような手順があります。
劣化部分の削り落とし
水や湿気で膨張し、ボロボロと崩れているパーティクルボードの劣化部分をしっかりと削り取ります。表面が均一になるまで丁寧に作業を行います。
パテで表面を補修
削り取った部分には、湿気に強いポリエステル樹脂パテを使用して補修し、扉全体の耐久性を高めます。
サンドペーパーで平滑化
パテが硬化した後、サンドペーパーで表面を平らに仕上げます。この工程は仕上がりに大きく影響するため、何度も丁寧に行うことがポイントです。
ダイノックシートで仕上げ
近似柄のダイノックシートを貼り付け、扉を新品同様の見た目に。シートは耐久性も高く、湿気や水気にも強いため、長持ちします。
キッチン扉リメイクのメリット
コストパフォーマンスの良さ
10年以上経過したキッチン扉の場合、メーカーが同じ部材を供給していないことも多く、新品交換はコストがかさむことがあります。しかし、リメイクなら新規作成に比べて半分以下の費用で施工が可能です。
持続性の高い仕上がり
リメイクに使用するパテやダイノックシートは耐湿性に優れており、キッチンの湿気や水はねにも強いので、長期的に美しい状態を維持できます。
環境にも優しい
既存の扉を活用するため、廃棄物を出さずにリフォームができ、環境にも配慮した選択です。
扉リメイクでかかる費用・見積金額
項目 | 費用 |
---|---|
シート材料 | 10,000円 |
パテ処理 | 8,000円 |
シート施工費 | 12,000円 |
合計 | 30,000円 |
扉リメイクで掛かる費用は上記金額が参考価格となります。
キッチン扉は湿気や水はねで傷みやすく、表面が剥がれたり膨張したりしがちです。リメイクでは、傷んだ部分を削り、耐湿性のあるパテで補修後、ダイノックシートで仕上げることで新品同様に蘇らせることができます。
新品交換よりもコストを抑えつつ、愛着のあるキッチンを綺麗に維持し続ける事が可能です!