なぜ畳からフロアタイルへ?和室リフォームで選ばれる理由とは
和室を洋室にリフォームする際、畳を撤去し、フローリングに変えるのが一般的な方法です。しかし、近年「フロアタイル」がリフォーム素材として注目を集めています。
フロアタイルが選ばれる理由は、主にその耐久性とデザイン性にあります。フロアタイルは、水や傷に強く、清掃がしやすいため、賃貸物件や家族の多い住まいに最適です。
また、木目や石目調のデザインが豊富で、部屋のイメージを一新できるのも魅力です。経年劣化しにくい素材で、頻繁に手を加えなくても美しさを保てる点も支持されています。
リフォーム手順を徹底解説!畳撤去からフロアタイル施工までの流れ
畳からフロアタイルの床に仕上げるまでには、以下の手順で工事を進めます。
畳の撤去処分
和室の雰囲気を一新するために、まず畳をすべて撤去して処分します。この段階で床下の湿気やカビの有無も確認し、問題があればしっかり対処します。
根太組
畳を撤去した床に、根太(ねだ)と呼ばれる木材を一定の間隔で敷いて支えを作ります。根太は床の強度と安定性を支える重要な構造部分で、均等に組むことで床の平坦性も保てます。
断熱材(スタイロフォーム)を根太の間に設置
根太と根太の間に、断熱材としてスタイロフォームを設置します。これにより、冬場の寒さや湿気から室内を守り、より快適な空間になります。断熱材を使うことで、季節を問わず快適な温度を保てます。
根太の上に合板の敷設
根太の上に合板を敷くことで、フロアタイルを貼るための平らな基盤を作ります。合板を均等に敷くことで、後のフロアタイルの施工がよりスムーズに行え、仕上がりも美しくなります。
フロアタイルの施工
最後に、フロアタイルを一枚ずつ丁寧に貼り付けていきます。隙間が出ないように接着剤を使いながら貼り付けることで、耐久性のある美しい仕上がりが完成します。
和室→フロアタイル工事時は段差の発生に注意が必要!
フロアタイル施工には、フローリングと異なる下地調整が必要です。通常、フローリングの厚さは12mm程度ですが、フロアタイルは2mmと非常に薄いため、下地の高さをしっかり調整することが重要です
具体的にはフロアタイルの薄さに対応するために、床下地の高さを10mm程度厚くする必要があります。これにより、リフォームした床と他の部屋との段差を少なくし、つまずきや転倒といった事故のリスクを減らせます。
床の高さ調整を怠ると、段差が大きくなり、つまづきによる事故の原因にもなりかねません。安全で美しい仕上がりを目指すには、正確な高さ調整が必要であり、プロの技術が推奨されます。
フロアタイルとフローリングの違い:和室リフォームに最適なのはどっち?
和室を洋室にリフォームする際、一般的にはフローリングがよく使われますが、今回は「フロアタイル」を採用しました。見た目は似ていますが、それぞれ異なる特長があります。
1. 厚みの違い
- フローリング:厚さ約12mm
- フロアタイル:厚さ2~3mm
2. 材質の違い
- フローリング:木材を使用し、自然の質感や木の温もりが感じられる
- フロアタイル:木目調のプリントが施された塩化ビニル製で、メンテナンスが簡単
3. メリット
- フローリング:厚みがあるため、重厚感や天然木ならではの温かみが魅力
- フロアタイル:耐水性・耐傷性に優れ、デザインが豊富。貼替え費用が比較的安価
4. デメリット
- フローリング:水や湿気に弱く、劣化すると貼替えコストが高い
- フロアタイル:人工素材のため自然な質感にはやや劣る。薄いため、下地の凹凸が目立つことがある
今賃貸物件のリフォームの場合、耐久性や貼替え時のコストを考慮して、フロアタイルを床材として選択される事が多くなってきています。
賃貸オーナーにも最適!コストパフォーマンス抜群のフロアタイル活用法
フロアタイルはコストパフォーマンスの高さが特徴です。賃貸オーナーにとって、入居者が変わるたびに床をリフォームする必要がある場合、フロアタイルはその耐久性と経済性の面で大きなメリットがあります。
また、タイルの部分交換も比較的簡単で、傷や汚れが目立った際にその箇所だけを取り換えることも可能です。これにより、全面的な張り替えの必要がなくなり、修繕費用を抑えながら部屋の美観を保てます。
さらに、フロアタイルは豊富なデザインバリエーションがあり、入居者に魅力的な内装を提供できるのも強みです。モダンな木目調からヴィンテージ風まで、トレンドに合わせた部屋作りができるため、空室対策にも有効です。