漏水による被害
今回は、マンションで発生した漏水被害により、床がカビだらけになってしまったケースをご紹介します。上階からの漏水が原因で、下階住戸の天井が崩壊し、床全体が水浸しになり、1か月以上放置された結果、カビが広がってしまいました。
特に、マンションに使われている防音フローリングは、普通のフローリングよりも施工が難しく、床材を剥がす際には専門的な作業が必要です。
防音フローリング貼替のポイント
防音フローリングは、下部にクッション材が付いており、強力なウレタン接着剤で固定されています。このため、古いフローリングを剥がす際にはクッション材が床にべったりと残ってしまうことがよくあります。この残った接着剤やクッション材を取り除くには、手作業での除去が必要で、特に時間と労力がかかります。
一人で行う場合、1部屋の作業だけでも2〜3日かかることもあるほど大変な作業です。
防音フローリング貼替工事の詳細な作業手順
防音フローリングの貼替工事は以下の詳細な手順に沿って行います。
古いフロア材の解体
まず、既存のフロア材を完全に取り除く作業を行います。防音フローリングは通常のフローリングよりも丈夫で層が厚いため、解体作業には特殊な工具と専門技術が必要です。場合によっては、接着剤が強固に残っていることが多く、剥がすのに時間がかかることもあります。
クッション材・接着剤の撤去作業
防音フローリングの下部にあるクッション材や接着剤を手作業で丁寧に剥がしていきます。これが最も手間のかかる工程です。剥がし残しがあると、新しいフローリングがしっかりと密着せず、後々問題が発生する可能性があるため、特に慎重に行います。
強力なウレタン接着剤を使用している場合は、特別な溶剤やスクレーパーを使い、床面が完全に平滑になるまで念入りに作業します。
新しい防音フローリングの施工
下地の修復が完了したら、新しい防音フローリングの施工に移ります。防音フローリングは、通常のフローリングよりも厚みがあり、クッション性があるため、正確にカットし、隙間なく敷き詰めることが重要です。
使用するボンドの選定や塗布も重要で、適切な量を均等に使用し、しっかりと床に密着させます。
目地の固定と養生作業
新しいフローリングがしっかりと接着するまで、目地が動かないようにテープで固定します。この工程を丁寧に行うことで、フロア材のズレや浮きを防ぎ、美しい仕上がりが実現します。
また、フローリングを保護するために養生シートを敷き、作業中に傷がつかないように配慮します。ボンドが完全に乾燥するまで、この状態を維持します。
工事完了
最後に、全体の仕上がりを確認し、最終的な清掃と点検を行います。新しい防音フローリングがしっかりと接着され、隙間やズレがないことを確認した後、工事は完了です。
防音フローリング貼替工事の参考費用
防音フローリングの貼替工事は、通常のフローリング工事に比べて高度な技術を要するため、費用もそれに応じて変わります。ビルドクラスタでは、以下の参考費用を目安としてご案内しておりますが、実際の工事費用は現場の状況や施工面積、使用する材料によって異なります。ご不明な点はお気軽にご相談ください。
防音フローリングの貼替には、古い床材の撤去、下地処理、そして新しい防音フローリングの施工という複数の工程があり、それぞれに専門的な作業が必要です。以下が一般的な費用の内訳です。
参考見積もり例
項目 | 詳細 | 金額(円) |
---|---|---|
古いフローリングの撤去 | 古い防音フローリングとクッション材の撤去作業 | 100,000円 |
フローリング・ボンド材料費 | 60,000~100,000円 | |
新規防音フローリング施工 | 防音フローリング材の張替え(材料費込み) | 60,000~100,000円 |
養生と仕上げ清掃 | 施工後の養生作業と仕上げの清掃 | 20,000円 |
合計金額 | 240,000~320,000円 |
※上記はあくまで目安の金額です。
実際の工事費用は現場の状況や施工面積、使用する材料によって変動しますので、詳細なお見積もりが必要です。
防音フローリング貼替には専門知識が不可欠
防音フローリングの施工は、確実な技術と専門知識が必要です。ビルドクラスタでは、特殊な床材の貼替工事にも対応可能な、経験豊富なスタッフが施工を担当します。
漏水やカビの問題でお困りの方、または防音フローリングの貼替えやリフォームをお考えの方は、ぜひビルドクラスタにご相談ください。お客様に安心してご依頼いただけるよう、専門的な施工を提供いたします!