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【プロが解説】レンジフード交換の手順を完全解説!サイズと幕板選定が大事な理由

「換気扇が動かなくなった」「吸い込みが弱くて臭いがこもる」などのお悩みはありませんか?長年使用したレンジフードは、汚れや劣化によって性能が落ち、快適なキッチン環境が損なわれることも。

そんな時は、レンジフード本体の交換が最適な解決策となる事が多いです。本記事では、リフォームのプロ目線から交換が必要なタイミングや作業の手順、材料選定のポイントを詳しく解説します。

 

交換が必要になる時期と兆候

交換が必要なタイミング

レンジフードの寿命は通常15~20年が目安です。この期間を超えると、以下のような不具合が現れることが一般的です。

  • 換気性能の低下:ファンが油汚れで重くなり、吸い込みが弱くなる。
  • 動作不良:スイッチが反応しない、モーターが動かないなどの問題。
  • 部品供給の終了:古いモデルは部品が生産終了している場合が多い。

兆候チェックリスト

  • 音がうるさい、または異音がする。
  • 換気が弱くなり、キッチンの臭いがこもる。
  • スイッチやライトが作動しない。

これらの兆候が見られたら、早めの交換を検討しましょう。


材料選定の方法と準備

レンジフードの交換作業自体は、本体を外し、ダクトをつなぎ変え、新しい機器を設置するというシンプルな手順です。しかし、作業前に行う材料選定が非常に重要で、これを怠ると交換作業がスムーズに進まない場合があります。以下に具体的な選定ポイントを挙げます。

横幅の測定

既存のレンジフードの横幅が新しい機器と一致するか確認する必要があります。

  • 隙間の有無を確認:既存のキャビネットや壁との間に隙間が生じないよう、正確な測定が必須。
  • 隙間が生じる場合の対策:フィラーや専用の部材を用意し、美観を損なわないようにします。

幕板の高さの測定

レンジフードの幕板部分の高さが適合しているかを確認します。

  • 既存レンジフードとの一致:高さが異なる場合、別途幕板部材の注文が必要です。

同時吸排気の有無

特に高気密住宅では注意が必要です。

  • 同時吸排気ユニットの確認:室内の気圧バランスを保つため、吸気と排気を同時に行うユニットが設置されている場合があります。
  • ユニットが必要な場合:新しいレンジフードに適合するユニットを選定する必要があります。

IHヒーターと連動の有無

IHヒーターを使用している場合、連動機能の有無を施主様に確認の上、材料を選定する必要があります。

  • 連動機能の確認:IHヒーターとレンジフードが連動している場合、連動機能に対応するレンジフードを選ぶことが重要です。
  • 未対応機器の場合の対応:連動機能がない機種を選ぶと利便性が低下する可能性があります。

 

レンジフード交換の手順

1. 既存レンジフードの取り外し

 

  • 電源を必ず切り、既存のレンジフードを慎重に取り外します。
  • 配線やダクトの損傷がないか確認。

2. ダクトの清掃と確認

  • 油汚れが溜まりやすいダクトを清掃して、換気性能を最大限引き出します。

3. 新しいレンジフードの設置準備

  • 取り付け位置を確認し、金具を固定。正確な寸法を出すことが重要です。

4. 新しいレンジフードの取り付け

  • 電源接続とダクトの接続を行い、安全に固定します。

5. 動作確認

  • スイッチを入れて、全ての機能が正常に動作するか確認。

同時吸排気ユニットが必要な場合

同時吸排気ユニットとは?

密閉性の高い住宅で、外気と室内空気のバランスを保つために使用します。

設置の注意点

  • ダクト配線の確認と接続の確実性が重要。
  • 必要に応じて追加工事が必要になる場合があります。

今回の工事では幕板を板金塗装で特注・調色対応!

お客様からのご依頼で、ブラック色のレンジフードに合わせた特注幕板の作成を行いました。しかし、以下の課題がありました。

課題:メーカーに黒色設定がない幕板…

お客様のご希望は同時吸排気対応の換気口付き幕板でしたが、メーカーにはブラック色の設定がありませんでした。このため、市販の部材だけではご要望に応えることができません。

 

解決策:板金工場で焼き付け塗装を実施

ホームセンターなどで販売されている一般的な塗料では耐久性に不安があったため、以下の工程で特注対応を行いました

  1. 板金工場に持ち込み
    幕板を板金工場で加工。車のボディに使用される高耐久の仕上げを選択。
  2. 焼き付け塗装でブラックに仕上げ
    自動車用の焼き付け塗装を採用することで、キッチン環境に適した耐久性と美観を確保。
  3. 特注対応で調色
    お客様の希望に沿うよう、既存のキッチンやレンジフード本体と調和するブラックの色合いに調色

耐久性抜群で、長期間美しさを保つブラックの幕板が完成!。お客様からも「見た目が美しく、長持ちしそう」とご満足いただきました(^^♪

 

交換にかかる費用の詳細

レンジフード交換の際に発生する費用の内訳をご紹介します。以下は具体的な製品例とともに、参考となる内容です。

項目 数量 品番 定価 (円)
レンジフード本体 1台 Panasonic FY-MH966D 80,000
レンジフード前幕板 1台 Panasonic MS-966E-S 10,000
レンジフード同時給排ユニット 1台 Panasonic FY-9HGC5-K 40,000
配管部材費 1式 - 8,000
取付工事費 1式 - 40,000
小計 - - 178,000

 

理想のレンジフードで快適なキッチンを実現!

レンジフード交換では、横幅や高さの測定、同時吸排気ユニットやIH連動機能の有無など、考慮すべきポイントが多く、材料選定が非常に重要です。これらの判断を誤ると、スムーズな施工が難しくなり、仕上がりに影響を及ぼすこともあります。

プロにご依頼いただければ、経験豊富なスタッフが一つひとつ丁寧に確認し、お客様の理想に合った最適な材料を選定いたします。確かな施工で、安全で満足度の高い仕上がりをお約束しますので、ぜひお気軽にご相談ください!


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    • この記事を書いた人

    山田 裕貴

    株式会社ビルドクラスタ代表取締役 仙台市を拠点に10年以上にわたりリフォーム業界に従事し、一般住宅や共用住宅など、大小さまざまな工事を1000件以上手がけてきた経験を持つ。豊富な経験と確かな技術で、地域に根ざしたリフォームサービスを提供している。 【保有資格】 1級建築施工管理技士補 2級建築施工管理技士 第二種電気工士

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